- 2014/03/06
- スタッフコラム
左近の桜・・・その昔は梅だった
みなさま、こんにちは!
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維(株)社長の山田芳生です。
まさに三寒四温。
桜が待ち遠しい季節になりました。
京都では旧暦でお雛さんを飾る家がまだ多く。
これからが、お雛さんのシーズンです。
そのお雛さん、右と左がややこしいですよね。
お内裏さまとお雛さま。
どちらが右?どちらが左?
正解はこの写真のとおり。
向かって右にお内裏さま。
左にお雛さまが正しい位置です。
もちろん、左近の桜、右近の橘もこの写真で正解。
左近とはお内裏さまから見て左ということ。
我々下々からみると右と左がさかさまになるわけです。
さて、この桜。
もともとは梅だったようです。
松・竹・梅というように
梅は花の中ではもっとも格が高く
権力や財力の象徴とされていたようで
その梅を庭に植えたらしいです。
因みに、梅は(桜も)落葉樹に対して
常緑の広葉樹っである橘は永遠の命を象徴する
やはりとてもおめでたい物として植えられたようです。
桜に代わったのは、仁明天皇の時代だとか。
よほど桜好きの帝だったんでしょうね。
桜模様の風呂敷は、
花の時期も短く、あまりお祝い事に相応しくないのでは
という方もいらっしゃいます。
しかし、日本独自の文化が花開いた平安時代から
梅にとって代わるほど寵愛された桜です。
間違いなくおめでたい柄ですので
桜柄の風呂敷もおめでたい象徴として
お祝いにもおつかい下さい。
京都の風呂敷メーカー山田繊維(株)の山田芳生でした。