- 2012/09/21
- 風呂敷の知識
風呂敷と単位
みなさま、こんにちは。
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維㈱の杉江です。
今回は風呂敷で使われるサイズについて考えてみます。
風呂敷で使われる幅、布地の横の長さを計るときに用いますが、
一幅=約36cmです。これを小幅、並幅と呼ばれる方もおります。
ここで風呂敷のサイズを昔からある長さの計量単位で示すと
・中幅〈約45cm〉=一尺二寸
・尺四幅〈約52cm〉=一尺四寸
・二四幅〈約90cm〉=二尺四寸 と表記されます。
尺貫法という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?昔からある長さの単位として間(けん)・尺・寸などあります。
この名称も日本だけのものであります。
上記のサイズ表記に戻りますが、尺には鯨尺(くじらじゃく)と曲尺(かねじゃく)とあります。
曲尺は主に建築関係で使われる単位です。ここで使われているのは鯨尺です。
江戸時代の頃より布地の長さを測る時に用いられ、一尺=約37.8cmと定められたのは
1891年の度量衡法によります。ちなみに一寸=約3.7cmです。
現在では尺貫法でなく、メートル法に統一されています。商取引で用いることは禁止されていますが、
伝統的な業種においては使われていることもあります。
「寸志」・「一寸」といったわずかなことを意味するときに使うこともありますね。
今でも言葉としては様々な形で残っています。
京都の風呂敷メーカー山田繊維㈱の杉江でした。