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【よくある質問】オーガニックコットン生地の「黒い点々」って何?

【よくある質問】オーガニックコットン生地の「黒い点々」って何?

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日頃より“山田繊維株式会社・むす美”をお引き立ていただき誠にありがとうございます。

今回のブログでは、お客様からお問い合わせの多い、

「オーガニックコットンの生地の疑問」に関して詳しくご説明させていただきます。

弊社のオーガニックコットンの一部商品は、「黒い点々」が

お客様から「これは汚れなの?染み?」とお問い合わせをいただくことがあります。
 

【対象シリーズ】
・100 MUSUBI ORGANIC
・100ひめむすび / 50ひめむすび
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結論からいうと、汚れなどの不良品ではございません。

① 汚れ・染みではない(生産の過程で、綿の茎などが残ったもの)
②「漂白剤を使用していない」証
③ 綿花そのものの風合いとして楽しむもの

ということになります。

詳細を以下で説明しておりますので、ご覧ください。
↓↓↓↓↓↓

1. 「黒い点々」の詳しい説明

①汚れ・染みではない

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そもそも「黒い点」は生産の過程で、綿の葉・茎・実などの枯れた部分が細かくくだけて残ったもので、全く無害です。
また、できあがったばかりの綿布は、少し黄色がかった色合い「生成色(アイボリー)」です。

②「漂白剤を使用していない」証

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●一般的な綿は「漂白剤」で「黒い点々」などを白くしている
一般品として販売されている綿にも、もともと「黒い点」があったのですが、「蛍光漂白剤」などを使って、表面的に見えない状態にしています。

●漂白していない事を「キナリ晒し」という
逆に、糸や布を漂白していない事を「キナリ晒し」と言い、綿花の原料そのままの生成色を楽しむことができます。
漂白されないので、生地の表面「黒い点々」も残りますが、それも含め一般的に「ナチュラルな風合い」ととらえられています。

③ 綿花そのものの風合いとして楽しむもの

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というわけで、
弊社の一部のオーガニックコットンシリーズも
あえて「キナリ晒し」にしているため、
「黒い点々」が生地表面に残っている状態になります。

「綿花そのものの風合い」としてお楽しみいただきたいと思っています。

あらためてご理解をいただくとともに、
得意先様でご質問があった場合、上記のようにお答えいただければ幸いです。

2. 均質・大量生産の時代を考え直す機会に

糸や布地の加工工程では、【より早く、均質で、美しいものを大量につくる】という経済的な理由から大量の農薬が使われ、
土壌や草木や動物を痛め、大気と水を汚していることが問題になっています。
また農薬は現地で働く方たちの健康も損ねてしまいます。

弊社でも繊維に携わる企業として、そういった問題点を意識し、
少しづつではありますがオーガニックコットンの商品を増やすとともに、
既存商品の生地をオーガニックコットンに変更するプロジェクトも進めております。

【その他オーガニックコットンシリーズ】
・70 MUSUBI ORGANIC 無地 / 48 MUSUBI ORGANIC 無地
・70 ひめむすび
・100 ダブルフェイス 鈴木マサ
・100 アクアドロップコットン 

【2022年 生地変更シリーズ】
(通常のコットン→オーガニックコットン)
・70モダンガール
・68 鳥獣人物戯画

今回お伝えした「キナリ晒し」のシリーズの色や風合いは、
ナチュラル嗜好の方にファッションとしても大変人気ですので、
SDGsイベントノベルティとしてもおすすめです。

あらためてオーガニックコットンの魅力が伝われば幸いです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。