- 2015/07/14
- スタッフコラム
『京都らしい』ってどんなこと?
みなさま、こんにちは!
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維(株)の山田芳生です。
「京都らしい・・・」って何ですか?
ということをよく質問されます。
京都に生まれ育った人は皆、
同じ質問をよく受けるのではないでしょうか?
僕の場合、立場的に特に聞かれます。
これ、実はなかなか難しい質問です。
京都は今、ちょうど祇園祭りの真っ最中。
これも「京都らしい・・・」の代表かもしれません。
町には2日ほど前から鉾が立ち始め、
一気にお祭りムードになりました。
ご存知の方も多いと思いますが、
祇園祭りは、町人のお祭り。
もちろん、住んでいる人だけに限らずいろいろな協力者が
保存会を創って維持されていますが、
基本的には町の人々で管理されています。
「京都らしさ」・・・
雅(みやび)な文化が目立つかもしれませんが、
町の人々の中に広がるものの中にこそ
「らしい」モノが息づいているように思います。
食べ物でもそうです。
親子丼、サンドイッチ、中華・・・
どこにでもありそうなメニューですが、
京都に住む人は大好きですし
美味しいものがいっぱいあります。
でも地方の方からの期待は
京料理=懐石料理とかになるのかもしれませんね。
そこが京都の難しいところです。
周囲の人に期待されているものがある。
京都の人は、決してそんな風に見せないでしょうが
いつもこの「らしい」の「本質」と「期待」とを意識しています。
それこそが京都を磨いていると思います。
風呂敷の仕事も同じです。
「日本らしい」とか「京都らしい」とか「風呂敷らしい」とか
「らしくない」とか・・・
期待されることは磨かれること。
これからも、「らしさ」を意識して仕事していきます。
山田芳生でした。