- 2014/05/15
- 文様のいわれ
扇 ~文様のいわれ~
みなさま、こんにちは。
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維㈱の杉江です。
父の日まで1ヶ月あまり。何をプレゼントするか予定をたてられましたか?
ハンカチやネクタイだけでなく、夏も間近ということで扇子を贈られる方も多いのではないでしょうか。
古くから「扇」をおうぎと呼ぶのが普通でした。「あふぐ」の派生形の「あふぎ」であり、
本来は軽い扉を意味しました。
古代には扇に神霊が宿るとされ、扇ぎ風を送り「神霊を仰ぎ寄せる」ことを意味したようです。
この扇を所持することで一種の厄除けにもされたと伝えられています。
また戦国時代、武将が扇(軍扇)を持ち、指揮するシーンをみたことがあるでしょう。
これも神の意により勝利を祈念したことによるものです。
この扇、放射状に広がる形から末広がりの縁起ものとされ、
また家門繁栄・事業発展を祈願される柄(扇紋)とされています。
この扇面のなかに草花を散らしたり、同じ形を一面に散らしたものなどもあります。
以前当社の製品でこういったものもございました。
これから暑くなるにつれて、扇子で扇ぐ光景を目にすることでしょう。
どんな柄が描かれているかを近づいて見てはいかがでしょう?(実際にはできませんが…)
その扇子より幸運な風が吹寄せてくるかもしれませんよ。
京都の風呂敷メーカー、山田繊維㈱の杉江でした。