- 2013/05/09
- 文様のいわれ
宝づくし ~吉祥文様~
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維㈱の杉江です。
むかし話としてみなさまも耳にしたことのある「一寸法師」と「天狗の隠れ蓑」。
この話のなかに、打ち出の小槌、隠れ蓑が出てきますね。この道具が富貴を表わす吉祥柄であることをご存知でしたでしょうか?
下記の柄は吉祥文様の1つである宝づくし。ここに描かれているなかにも多くの縁起のよい道具があります。
・打ち出の小槌…これを振ると欲しいものが出る
・宝鑰(ほうやく)…宝物の倉を開ける鍵
・如意(にょい)…身を守るために使う棒
・宝珠(ほうじゅ)…お祓いの鈴。現在では巫女さんが使う
・隠れ蓑…かぶると災難より逃れられる
・金嚢(きんのう)…お金が貯まる財布
・金函(きんかん)…財宝が入り、貯まる箱
このように風呂敷には吉祥文様をモチーフにしたものが多くあります。
残念ながら上記の宝づくし柄は、当社では両方とも廃番となってしまいました。
打ち出の小槌でも振れば、このデザインの風呂敷が復活する可能性があるかも…。
京都の風呂敷メーカー山田繊維㈱の杉江でした。