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【む】紫 ~風呂敷用語 色・いろめ~

【む】紫 ~風呂敷用語 色・いろめ~

京都の風呂敷製造・卸
山田繊維㈱の渡辺 佳弘です。

今回の風呂敷用語『色・いろめ』の第二回目は高貴な色を紹介致します。

紫(むらさき)
紫は、神秘的で妖艶な色であることから昔から珍重されてきました。
特に天皇家に好まれ、冠位の制では天皇の儀礼的な御衣に用いられ、
他の人が使うことのできない『禁色』でした。
中国でも、前漢の武帝が紫を好み、天帝の色として自らの住まいを紫辰・
紫極と表わすようになりました。(例えば京都御所の紫辰殿・北京の紫禁城など)
その後、桃山時代あたりになると禁色の制度が次第に薄れ、庶民にも
親しまれ用いるようになりました。

天然染料の紫色は、主に紫草の根(紫根)によって染められます。
このほか、紅花と藍、茜と藍など染め重ねてつくられます。

京紫と江戸紫

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参考文献   日本の藍世界の藍 本藍染雅織工房
       日本の色辞典   紫紅社

次回は、『黄色』です。

京都の風呂敷メーカー山田繊維㈱本社営業の渡辺でした。