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【開発秘話】ミナ ペルホネン とのコラボのはじまり

【開発秘話】ミナ ペルホネン とのコラボのはじまり

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いつも山田繊維株式会社・むす美をお引き立ていただき誠にありがとうございます。
広報の山田悦子です。

今回のブログでは、時折たずねられる「ミナ ペルホネンとのコラボはどうやって始まったの?」という
問い合わせにお応えさせていただきます。

現在、各地で人気を博しているminä perhonen(ミナ ペルホネン)の巡回展「つづく」が、4セクション目の青森県で開催中です。
SNSでも常に盛り上がっている様子なので、会期中に『ちょうむすび』シリーズを販促されてみるのもおすすめです。

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【参照】朝日新聞デジタル「企画展「ミナ ペルホネン」、来場1万人 青森県立美術館」

ミナ  ペルホネンとのご縁は、さかのぼること11年前。
百貨店のイベントが1つのきっかけになりました。

2011年 伊勢丹 新宿店のイベント『ふふふ、ふろしき祭』でのご縁

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2011年に、東京・伊勢丹 新宿店が、"和装業界に一石投じたい"との強い思いから「ふろしき」にフォーカスし、国内外の人気ファッションブランドやアーティストとコラボしたふろしきを展開し『ふふふ、ふろしき祭』を開催されました。

そのデザイナーふろしき12種類の製作を担当させていただいたのが、弊社山田繊維でした。
当時デザイナー兼代表の皆川明氏をはじめ各ブランドのデザイナー様に、ふろしきの使用方法や結び方、構図の出方などを直接お伝えすると、「”ふろしき”って想像以上に可能性を秘めたアイテムですね。面白い!」と深く興味を持ってくださっていたのが印象的でした。
 

・minä perhonen(ミナ ペルホネン)
・UNDER COVER(アンダーカバー)
・A BATHING APE®(ア ベイシング エイプ®)

など、名だたるファッションブランドの発想力豊かなデザインふろしきが生み出されたのです。

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今見ても各ブランドのふろしきは、固定概念にとらわれずとてもカッコイイですね。
そして、イベント初日、なんと行列ができ1440枚のふろしきが販売されました

【参照】FASHION SNAP 「クリエイター参加『ふふふ、ふろしき祭』初日は1440枚の売り上げ」

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このように、イベントを通じて皆川氏に直接ふろしきの包み方をお伝えしたことがご縁の始まりとなりました。

もうひとつのご縁とタイミング

また、そのイベントと同時期に弊社社長の山田も皆川氏とお仕事をさせていただく機会に恵まれ、
ご縁とタイミングが重なった事でコラボのお話が進むこととなります。

minä perhonen(ミナ ペルホネン)はテキスタイルを扱う人ならだれもが憧れる存在で、弊社開発も例外ではありません。
憧れのブランドとのコラボにみんな喜んでおりました。
もちろん素材から加工方法までこだわって作るからこその産みの苦しみもありましたが、
「むす美」ブランドを大きく成長させていただくきっかけにもなりました。

2013年にコラボシリーズ『ちょうむすび』が誕生

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そしてついに2013年にコラボシリーズ『ちょうむすび』が誕生いたしました。
●ブランド名

「ミナの代表的なデザインである「ちょうちょ」と「むす美」ブランドとのコラボとして、ふさわしいネーミングは何がいいだろう」
ミーティングの折、皆川氏と社長との会話から飛び出したのが「ちょう」+「むす美」=「ちょうむすび」でした。

●ロゴデザイン
ちょうちょのアイコンリボンにむすばれた結び目のマークを組み合わせて作ってくださいました。
"まるで綺麗な羽をした蝶々が軽々と垣根を飛び越えるかのようにふろしきが新しい世界へはばたく"
そんな願いを込めています。

また皆川氏から「丁寧にちゃんとお披露目をしましょう」とご提案を頂き、東京・青山の「スパイラル」で新作発表を行いました。

"長年包む布として親しまれてきた風呂敷。
包むだけではなく、バッグやスカーフなど
日々の装いに花を添えるアイテムとしてご使用いただける
彩り豊かな風呂敷を、京都の風呂敷専門メーカー「むす美」と共に作りました。
このたび、スパイラルにてお披露目させて頂きます。"
【引用】minä perhonen+musubi「ちょうむすび」のお知らせ。

マーケットのハードルを軽やかに飛び越えてくれた

当時、弊社を含めふろしき業界は「ふろしき=和」というマーケットから抜け出せずにいました。
「本当はファッション(=洋)に合わせてコーディネートできるアイテムなのに」という想いもありましたが、 受け皿としてのマーケットがまだまだありませんでした。

ミナ ペルホネンとのコラボは、そのハードルを軽やかに飛び越えてくれました。
ブランドのファンの方、テキスタイルが好きな方、ファッションが好きな方にも手に取っていただく機会が増え、雑貨、ファッションのマーケットにも少しづつ「ふろしき」が浸透していきました。

あらためて、私たちにとって『ちょうむすび』はひとつのターニングポイントであったことを実感いたします。
そしてまたご縁やタイミングの大切さも感じます。
これからも、むす美ブランドはみなさまとご縁をいただけましたら、信頼していただけるようひとつひとつの仕事を丁寧に努めてまいります。

最後までお読みいただきありがとうございました。