- 2016/04/15
- 風呂敷の知識
- 文様のいわれ
- スタッフコラム
4.13ブログ サクラの謂れ
みなさま、こんにちは。
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維(株)の杉江です。
都内ではサクラも散り始めている所が多いですが、
桜前線は北上しており、これからの開花が待ち望まれる地域もありますね。
今では花といえば、「サクラ」と答える方が多いです。
その昔奈良時代では、「梅」のことを指していたと残されています。
時代が進み国風文化が育った平安期になり、サクラを指すようになったといわれています。
そのサクラも「死霊の宿る木」、秀吉にいたっては吉野でした花見は亡くなった人々への
弔いの儀式であったそうです。
世間一般に知れ渡るのはさらに時代を経た江戸中期頃。この時期から出始めた国文学者たちに依るといわれ、
また夜桜見物といった風習もこの頃から始まったのではとされています。
桜花が装飾文様として広く用いられ始めたのは江戸時代からですが、
家紋として使われることは多くありませんでした。
一説に武士の家系では桜の散り際の潔さを愛おしながらも、パッと散ることは縁起が悪く、
敬遠していたという点から避けたとも言われます。
この桜が神社の神紋として使われているところとして、神戸の生田神社・京都の平野神社などがあります。
平野神社では4月下旬~5月初旬のGWにかけて咲くサクラもあるようです。
まだ花見をしていない、もう一度花見で宴会をしたいという方、今からでも遅くありません。
春のお楽しみ行事にお出かけしましょう。
京都の風呂敷メーカー、山田繊維(株)の杉江でした。