- 2015/08/11
- 文様のいわれ
雷紋の謂れ
みなさま、こんにちは。
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維(株)の杉江です。
毎日、テレビでは「猛暑日」・「真夏日」といった言葉があちらこちらで聞かれますね。
また「ゲリラ豪雨」や「雷」注意報も耳にしますね。
さてこの雷、稲妻とも呼びますが、謂れとして8月の中旬以降の雷光は、
稲を稔らせる神の仕業、
つまり古代の人々の考えでは、雷神が稲の稔りを与えてくれると考えていたとされています。
稲妻=雷光への信仰は天の不思議に対しての畏敬の念から来ています。
雷光が雨を呼び、そして稲が稔るという稲作農業とも大きな関わりがあったといえるでしょう。
それが文様となり、そして家紋にも採用される運びになったといえます。
これは雷紋(稲妻紋)です。
直線がつぎつぎと曲折しており、幾何学的な文様ですね。
(その形から渦巻き紋と間違われることもあります。)
デザインとして組み合わせや重ねたりしており、また電光を中に挟んでいることで、
一種不可思議な紋とみられます。そのため呪符のように扱われ、家紋ではあまり使われていません。
大気が不安定なこの頃。
こういったことにでくわすこともあるでしょう。
傘を携帯し、雨に濡れない準備を忘れずに。私のように風邪をひいてしまいますよ。
京都の風呂敷メーカー、山田繊維(株)の杉江でした。