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能と狂言と文字と言葉

みなさま、こんにちは!
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維(株)社長の山田芳生です。

大蔵流狂言師で人間国宝の四世茂山千作先生がご逝去され
金戒光明寺で営まれた葬儀・告別式に参列させていただきました。

茂山家に伝わる狂言装束のデザインを
山田繊維では風呂敷やのれんに使わせていただくというご縁で
永年のお付き合いをさせていただいております。

舞台裏まで賑やかな茂山一門。
私も何度か、楽屋やお稽古場にもお邪魔させていただきました。

いつだったか、こういうお話しを聞かせていただきました。
「能」は、正確な伝承の為に「文字」で受け継がれてきたのに対し、
「狂言」は、口伝えとの事。
その時代の生きた「言葉」で受け継いで来られたのだそうです。

笑いという瞬間の感性を捉えるには、
瞬時に伝わるその時代の感性が必要だということを
それを、先人もちゃんと解っていて、
「狂言」は「言葉」でしか伝えられない、
となったのでしょう。

文化の伝承といっても色々ですね。

ふろしきも文化です。
生きた文化として継承できればなぁ・・・
と思っています。

京都の風呂敷メーカー山田繊維(株)の山田芳生でした。