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慶弔事での包み方の違い ~風呂敷の歴史~

慶弔事での包み方の違い ~風呂敷の歴史~

  みなさま、こんにちは。

京都の風呂敷製造・卸、山田繊維㈱の杉江です。

今回は慶弔事での違いについて見てみましょう。

贈答の包み方のほか、着物の着付けを思い起こして下さい。

「相手から見て、右襟が上に来ている。」つまり右前が一般的です。
反対に左を前にすることは、死人の装束を表現してしまいます。

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 古くは「続日本紀」によれば、719年2月3日に発令されたなかに、

「初令天下百姓右襟」という文章があります。庶民の左前を禁じ、右前にするように改善させられました。この改善は隋・唐を真似たことからだと言われています。

 この風習は風呂敷の包み方にも影響を及ぼしてます。慶事は右包み、弔辞は左包みが常識的であり、風呂敷・ふくさを婚礼に用いる際、結ばず平包みで右包み、香典などは左包みにしてます。

ふくさたたみ弔事.jpg
 

 現在、男性と女性を洋服でみても、右前と左前の違いがあります。

日常でさほど考えることはないでしょうが、一つの常識?慣習として覚えておきたいですね。

 京都の風呂敷メーカー、山田繊維㈱の杉江でした。