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色彩と素材について ~風呂敷の歴史~

色彩と素材について ~風呂敷の歴史~

 みなさま、こんにちは。

京都の風呂敷製造・卸、山田繊維㈱の杉江です。

 

 今回は風呂敷の色彩と素材(繊維)についてです。

突然ですが、聖徳太子が制定した冠位十二階制。ご存じの方も多いはず。

徳目だけでなく、色も位の高い順から、紫・青・赤・黄・白・黒と定めました。

 なかでも紫が最も高貴で、気品の高い色とされました.
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高貴な色を染色するにも染料が高く、莫大な費用がかかったのはいうまでもありません。

到底庶民には手が届きません。

 庶民の色といえば、
白・・素材そのものの色、染色する前のままの色

黒・・ドングリ、樫など身近に入る地味な色で染色 

がほとんどでした。

 素材も麻、苧、藤といった植物性繊維で、染色自体が難しい素材でした。

当時、染色にもっとも適したのは絹織物です。

鮮やかな色を放つ繊維で、庶民だけでなく位の低い役人も羨望の的でした。

 

 平安時代は「貴族の文化」といわれるように、色彩の規制は緩められてきました。

「枕草子」・「源氏物語」と文学の面でも華やかになり、色の表現も重ねの色目が芽生え、十二単のように何枚も重ねあうのは、よく知られています。
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 弊社も絹素材の無地風呂敷をご用意しております。

高価な商品ではありますが、贈答品には欠かせない風呂敷です。

これを機会にお手元にいかがでしょうか?

 

京都の風呂敷メーカー、山田繊維㈱の杉江でした。