武蔵塗料ホールディングス株式会社様

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武蔵塗料ホールディングス株式会社様

2025/12/24

グローバルな市場で戦う社員の誇り一体感を醸成

世界10ヵ国に14の生産拠点を持ちグローバルに展開されている工業塗料のスペシャリスト、武蔵塗料ホールディングス株式会社様。この度、世界で活躍する社員のために、伝統的な日本の「ふろしき」をオリジナル仕様で製作されました。

なぜ、塗料メーカーがふろしきを?

そこには、グローバルな市場で戦う社員の誇りと一体感を醸成し、日本のおもてなしの心を再認識させるという、明確な戦略がありました。この『武蔵ふろしき』が社内・社外に巻き起こした好循環について、お話を伺いました。

お客様の声

武蔵塗料ホールディングス株式会社西口様(Global Marketing & Corporate Communications)
金子様(武蔵塗料株式会社 マーケティングチーム、チーフデザイナー)

日系企業として「ふろしき」に込めた誇りとおもてなし

西口様:実は我々のお客様には、自動車、家電、電子機器など世界の一流企業様が多くいらっしゃいます。そんな世界有数のお客様に対してより積極的にご提案していくというミッションを掲げており、社員全員が『自分たちは世界を代表する企業の皆様と接しているんだ』という認識を強く持つべきだと思ったんです。
『じゃあ、みんなで何か揃えて、そういう想いを持ちましょう』
というのが発端でした。

そして、その「印象的なもの」として選ばれたのがふろしきでした。

『オリジナルふろしきのコンセプト』
①日本のおもてなしの心
②エコフレンドリー
③自由で多様性がある塗料との共通点
④伝統や文化への経緯

日系企業なので、和の心、おもてなし、日本発祥など、そういう日本らしさをお届けするには、やっぱり和の物だと。ふろしきは、『大事な資料をお持ちしましたよ』と感じてもらえる、そういうことが表現できるんです。

実際に私が社内でいろんなところに持ち歩いていますし、自前で5枚ぐらい持ってます(笑)。
先日、某有名化粧品会社さんにコラボレーションのご提案にあがった際にも、CSR報告書の冊子などを包んで持っていきました。想いを伝えると、お客様にも興味もっていただき、『自分たちも作ろうかな』とおっしゃっていました。
ただお渡しするだけじゃなくて、それを包むっていうひと手間加えるのがすごい魅力に感じますし、渡す方も渡される方もすごい印象に残るんですよ。

ふろしきの「多様性」にも共通点を感じています。
実際、資料以外にもサンプル品なども持っていくこともあるのですが、ある程度の大きさならどんな形でもふろしきで包めます。
塗料もどこにでも塗れるんですよ、丸いとこにも塗れる、その自由で多様性のあるところがふろしきと共通しているのも大事なポイントです。

「枠に収まらず繋がっていく」デザイン

金子様デザイン

金子様:和というところで、シンプルなデザインにしました。2配色なのでむす美さんの『ハレ包みシリーズ』を構図的に参考にして、弊社のシンボルマークを配置しました。ドットが収まりきらずに広がっていく様子は、「企業姿勢として枠に収まらず繋がっていく」そういう意味合いが込められています。

西口様:生地素材は、個人的に『縮緬が好き』というのもあるのですが、和の雰囲気もある「ポリエステルちりめん」を採用しました。やわらかいのでとても結びやすく好評です。

オリジナルタグも赤色で製作しました。

ベトナム拠点のTinh(ティン)さんデザイン

西口様:実はこれはベトナム拠点の社員がデザインしました。
彼のデザインコンセプトはこちらです。
「現代的で抽象的、非線形の配置で自由なスタイルを持っています。色合いはカラフルで武蔵の活力を表現しています。日本の特徴的な文様も含まれています。」
素材はサスティナブルなオーガニックコットンです。

彼にデザインを依頼した時に彼自身も喜んでいたし、結果としてそのふろしきが出来上がって、ベトナム拠点のみんなが盛り上がっていると思います。

国内外の拠点で行われたふろしきワークショップ

山田繊維 山田悦子によるふろしきワークショップ

西口様:まずは、山田繊維の山田悦子様に入間工場に来てもらって、社員向けに使い方のワークショップをしていただきました。その後、日本ではワークショップを受けた社員が、今度は自分が講師となって全部署にワークショップを行いました。

海外拠点では動画を活用して拠点ごとに工夫を凝らしてワークショップを行いました。

国内外、社員の手によって広がっていくことが大事

西口様:弊社は社内SNSが活発なので都度シェアして、盛り上がっています。

国内の様子

海外拠点の様子

外国の方に、「日本文化」「おもてなし」を言葉だけで伝えるのは難しいと思います。
一つふろしきが出来上がることによって、体験を通して実感として伝わったと思います。
風習も慣習も違う海外の拠点にも伝わる、それが『社員の手によって伝わっていく』ということがすごく大きな事だと思っています。

海外スタッフもお客様に持っていって、「それ何?」と聞かれた時に、
「これ実は日本の風呂敷なんですよ」とコミュニケーションのひとつとして伝えているようです。
私たちにふろしきという日本文化を紹介してくれてありがとうございます』という嬉しいコメントもいただきました。

第一段階として、社内の一体感をつくる事、ふろしきを楽しんでもらう事には成功しました。
これからは、各拠点でより知識を深め、積極的に営業活動に活かしていきたいと思っています。

担当の声

山田繊維 営業淺埜

スタッフ様の笑顔に我々も元気をいただきました

ふろしきを社内の意識改革にご活用されるという取り組みはすごく新鮮でした。
西口様はじめ社員の皆様の機動力が素晴らしく、社内SNSでどんどんふろしきの輪が広がっていく様子をシェアいただき、明るくて素晴らしいスタッフ様の笑顔に我々も元気をいただきました。

結果的に『おもてなしの心の再認識』『社員の一体感』に加え、『社内外のコミュニケーションの活性化』という、多面的な成果をもたらしていることも知ることができ、私たちも大変うれしく思っております。

この度は貴重なお声を聞かせていただき、ありがとうございました。

クライアント : 武蔵塗料ホールディングス株式会社
事業内容 : 工業用塗料のオーダーメイド・カスタマイズ(開発・製造・販売)、危険物及び非危険物の化学品液体の受託生産
メニュー : オリジナルふろしき製作
サイズ : 約70cm
素材:ポリエステルちりめん / オーガニックコットン100%
目的 : 社員の意識向上、企業ブランディング
住所 : 〒171-0022 東京都豊島区南池袋 2-30-16 グリックビル
website : https://musashipaint.com/