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文様の歴史 鎌倉~江戸時代  ~風呂敷の歴史~

文様の歴史 鎌倉~江戸時代  ~風呂敷の歴史~

みなさま、こんにちは。
京都の風呂敷製造、卸、山田繊維㈱の青山です。
今回は文様の歴史の続きです。
 
鎌倉時代
 鎌倉時代になると、武家政治の影響が見られ、この頃は絵画的な写実文様が特徴です。
また組合せの文様も生まれました。
植物+動物(牡丹に蝶など)動物+自然(波に千鳥など)などこの頃に考えられたようです。
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室町時代
 室町時代は、長らく途絶えていた中国との貿易も再開され、
その影響を受けた美術工芸品が生まれました。
能楽や茶道の発達も文様発展に貢献しました。
当時最高の染織技術が使われ、秋草、蝶、牡丹唐草など多様に用いられました。
茶道が発達し、茶人の間で「名物裂」という外来染織品(中国、インドなどから)が珍重された。
文様名のほか、産地や所有者に由来する名前がつけられたのも特徴です(遠州緞子など)
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桃山時代
 新興武士や豪商などの新しく台頭してきた力を背景に、
活気溢れる自由な文化が生まれた。小袖の発達とともに着物を美しく染織することが考えらました。
絞り染めと墨描きによる模様染め)辻が花染め(という新しい技法が取り入れられ、
織や刺繍とは違った美しさがありました。
南蛮貿易も行われ、珍しい西洋の文物も取り入れられました。
 
江戸時代
 この時代は芸術や文化が庶民にまで及んだようです。
身分的には低かった町民が自ら考え、服などに取り入れたようです。
友禅文様、琳派文様などはその代表ともいえるでしょう。
それは数々の吉祥文や歌舞伎の人気役者から派生した文様、
縞や格子の着物柄、駄洒落や滑稽を好む気質から生み出された判じ物文様など数限りありません。
また文様から派生した紋章(家紋)もひろがっていきました。
 
歴史は深い、けど難しい・・・。
 
少しでも参考になれば。
 
京都のふろしきメーカー、山田繊維㈱の青山でした。