京都の風呂敷・和雑貨のメーカーとしてふろしきを中心とした和文化を創造する山田繊維株式会社のホームページです。
2012/7/ 9|歴史
みなさま、こんにちは。
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維㈱の杉江です。
今回は、嫁入り道具として使われた風呂敷について考えてみます。
風呂敷が庶民の持ち物として浸透したのは、江戸時代。
長屋住まい・裕福な家庭に育ったお嫁さん、貧富の差はあれど、
風呂敷は婚礼には欠かせないものになっていたようです。
嫁入り道具や着替えや細々としたものを運ぶのに重宝されていました。
また江戸末期には大奥の奉公を終えた女性が、賜った品の1つに風呂敷があります。
大奥を下がる主な理由が嫁入りであったことから、風呂敷を嫁入りに持って行ったかと推測ができます。
明治時代になり「平民苗字許可令」が発令され、
すべての国民が苗字を名乗ることが可能となり、
生活の道具に家紋・名前を残すことが広まり、以前このブログでも紹介しましたが、
家紋が入った、または娘の名前を入れた風呂敷を持たせることが、婚礼道具の1つに加えられたようです。
裕福な家では「松竹梅」・「宝づくし」・「鶴亀」といった文様を全体に描いた特注の風呂敷を作成し、
貧しい家でも家にある単衣を風呂敷に仕立て、補強に「刺子」を施すなど、
家々で考えて風呂敷を持たせたようです。
現在では、たしかにこういった婚礼用の風呂敷を作ることが減ってきております。
しかしよき風習はこれからも伝承していきたいものです。
お嫁入り前の娘様をお持ちの方、幸せを願うのであれば是非とも、作ってあげるのは如何でしょうか?
京都の風呂敷メーカー山田繊維㈱の杉江でした。
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