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文様の歴史①縄文~平安編  ~風呂敷の歴史~

文様の歴史①縄文~平安編  ~風呂敷の歴史~

みなさま、こんにちは。

京都の風呂敷製造、卸、山田繊維㈱の青山です。

今回は文様の歴史についてです。

 

大きくは年表を添付致しますので、照らし合わせながら見て頂けると幸いです。
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(参考文献 日本・中国の文様事典 視覚デザイン研究所 編)

 

縄文・弥生時代・古墳時代

 

縄文時代は狩猟生活から生まれた、
人の爪や貝殻・網目、渦巻きなど原始的な道具を使った簡単な原始的な幾何学的な文様が多かった。

 

弥生時代になると農耕生活を背景に綾杉、鋸歯等、土器はすっきりした形態が好まれ
それに合わせて文様も縄文の頃に比べてはるかに洗練された幾何学文が使われる。

 

古墳時代は3~7世紀にかけて九州・畿内に前方後円墳などの壮大な墳墓が作られ、主に鏡と武具などの品々が埋葬された。
金工品などには龍や動物、人物、鳥獣、植物と文様の種類が多様化している。
埴輪も古墳時代を代表する重要な埋葬品であった。

 

飛鳥時代

 

飛鳥時代は仏教の伝来によって仏教関係品に施された装飾文様が次々と取り入れられた。
忍草・雲・蓮華がその代表的な文様である。
法隆寺はそうした文様の宝庫です。
大和朝廷が仏教を受け入れたのも仏の教えへの理解からというよりは、
仏教美術の数々に目を見張ったことも大きな理由でしょう。

 

奈良時代

 

 奈良時代は中国唐文化の影響を受けたものが多く伝来し、正倉院宝物に多くの文様を見ることが出来ます。
動物文はらくだや象など異国の動物の他、獅子、虎、羊、などが、鳥文では孔雀、オウム、おしどり、雉、
その他魚や虫など多くのモチーフが意匠になっている。
架空の動植物(龍、鳳凰、麒麟、宝相華)も見られた。
植物文では牡丹、蓮、ざくろ、松、竹、梅などがある幾何学文 も菱、三角、亀甲、格子などがあり、
自然をモチーフにしたものとしては雲、日、月などがある。正倉院に文様の多くがあることから総称して正倉院文様と言います。

 

平安時代

 

平安時代になるとそれまでの大陸文化の受け売りから、日本的なものへの関心が高まった。
モチーフは松・梅・千鳥・雀などの身近なものを取り上げた。
流水や風に揺れる草など動きのある情緒的な表現がとられ、幾分絵画的である。
蒔絵や切金(細く切った金箔を貼って文様ををあらわす技法)など細部まで細やかな心遣いが生かされた優雅な文様が施された。
鎌倉時代は政治の中心が幕府に移ったものの、文化の担い手は相変わらず京都の貴族たちであった。

 

これ以上書くとかなり長くなってしまいますので、鎌倉時代~は次回にさせて頂きます。

 

京都のふろしきメーカー、山田繊維㈱の青山でした。