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被災地で実感したこと

被災地で実感したこと

みなさま、こんにちは
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維(株)の山田芳生です。

もうすぐ、震災から一年を迎えようとしています。
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに
被災された方々には、お見舞い申し上げます。

私も8月に仙台へ訪れた時に、
現地の方に、何もかもが流された沿岸部をご案内いただきました。
言葉にならない現実の風景を目の当たりにし、
自然の恐ろしさや、人間の小ささを実感させられました。

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しかし、もっとも印象深かったのは、
東北の方の「思いやり」と「辛抱強さ」でした。

ご案内いただきましたのは、
金澤翔子先生の書である「絆」や「希望」の風呂敷やてぬぐいを
染めていただいております、染工場の社長さまでした。

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仙台市内に在るその社長の事務所も被災され、
かろうじて使えるとは言うものの、
修繕するには、おそらく相当な費用がかかりそうでした。

それなのに、
「おかげさまで、ウチは何も被害が無かったから・・・」と
まったく、自分を被災者だとは思っておられないのです。

当時、被災証明をとれば高速料金も無料になるというのに
「被災してないのだから、料金を払って当然・・・」と
ちゃんと、支払っておられました。

本当に驚きました。
そして、こういう方とお仕事をさせていただけることを
とても光栄に思いました。

震災がきっかけとなり、山田繊維も東北との「絆」が生まれました。
これからも、このご縁が末永く続くことを祈っています。

京都の風呂敷メーカー山田繊維(株)の山田芳生でした。