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【め】名物裂 ~風呂敷用語~

【め】名物裂 ~風呂敷用語~

『風呂敷の用語は、いろいろあります。是非理解していただき、
営業にお役立ち頂けましたら幸いです。』

みなさま、こんにちは。
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維㈱本社営業の渡辺です。

今回の風呂敷用語は、『名物裂』です。
我々の業界でよく使われる文様の中で『名物裂・めいぶつぎれ』があります。

そもそもお茶道具の一つでお茶そのものを入れる巾着や掛け軸の表具に使用した裂地を言います。
大半が渡来品で茶人の選択を経た秀品であります。

名物裂という名称は元禄初期には確立したらしいです。
小堀遠州(1579~1647)により茶人の選んだ表装裂・袋裂の整理が試みられ、
次第に名称の成立へと導かれました。
又、柄の名前は製織方や持っていた人の名称、モチーフそのものの名前がついております。
代表的な柄名を紹介致します。

■    荒磯(ありそ)波に鯉がたわむれている、跳ねている柄はあまりにも有名な名物裂の代名詞の
         ような存在です。
■    遠州緞子 俗に遠州好みとも言われる。小堀遠州
■    笹蔓緞子 主にふくさなどに使われています。
■    利休緞子 梅鉢柄の連続。
■    間道   縦縞文様です。日野間道・青木間道・吉野間道など所持した人の名称がついています。

弊社の風呂敷にも「名物裂」柄は
綿シャンタン両面(三幅/チーフ)や正絹絢の調べ又、金封ふくさや念珠入れも
ご用意致しております。
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これからも風呂敷に関する『特種』な用語をお知らせしていきますので宜しくお願い致します。
京都の風呂敷メーカー山田繊維㈱本社営業の渡辺でした。