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風呂敷の歴史

風呂敷の歴史

みなさま、こんにちは。
京都の風呂敷製造・卸、山田繊維㈱の杉江です。
 
今日は風呂敷のはじまり、
どこからといったことをご紹介したいと思います。
営業ネタとして使えるかどうかわかりませんが、
どうぞ宜しくお願いいたします。
 
「風呂敷」という漢字からみると、「お風呂」に関係有り?と
考える方もいるはず。
また風呂敷は当然、物を包む布でしょうと
答える方もいると思います。 
確かにこれが由来、起源といった説は種々あります。そのなかで
 
・「物を包む」の語源からみると・・・
風呂敷の歴史は古く、物を包むといった風習は
いつの頃から使われていたかの明白にはわかりません。
しかし奈良時代には物を包む風習はすでにあったといわれています。
 
奈良にある正倉院には時代を象徴する宝物が多く所蔵されております。

正倉院写真1.JPG 
この時代にはもちろん、綿素材は有りません。
絹はありましたが高価なものであり、
天皇でさえ用いることはほとんどなかったとされています。

この頃の「布」とは麻、多年草の草を織ったものを指しています。
これらが宝物を包む布として使われました。
「風呂敷」の原型といえる布でしょう。
 
現在、毎年1度奈良国立博物館にて正倉院展が開催されます。
こういったものも展示されていますので
是非ご覧になられてはいかがでしょうか
 
 
・「お風呂」の語源からみると・・・
現在のように湯舟に浸かるという風習は、
もっと後の時代になってからです。
もともとは蒸し風呂、
イメージすればサウナのようなものでしょうか。
一般庶民が入るようなものではありませんでした。。
僧侶の寺院の施浴がはじまりとされています。
 
「沐浴潔斎」とよばれ、仏門に仕えるものが身の汚れを落し、
清めることが大切なことであるという所以で
お風呂に入っていたとされていますが、
毎日することはありませんでした。
また寺院の施浴は庶民の楽しみにもなっていることもありました。
後の平安時代末期の銭湯のはしりといえるかもしれません。
 
今でも浴室として残っている建物は、重要文化財に指定されており、
京都には大徳寺・東福寺・妙心寺といった寺院などがあります。

 

妙心寺 浴室 外観写真2.JPG

 

 

 

 

妙心寺 浴室 開浴写真4.JPG

 

 

 

妙心寺 浴室 内部写真3.JPG

歴史はちょっと苦手と思われる方もいらっしゃるでしょうが、
今後出来る限りわかりやすく、
すぐにでもトークとして使えそうなものにしたいと思います。
  
 京都の風呂敷メーカー山田繊維㈱の杉江でした。